IT業界でスキルアップを目指すエンジニアの多くが転職を目指します。転職を成功させるために必要なのがスキルの棚卸しです。スキルには「業務上できることと経験してきたこと」などが含まれます。
まずはどのようなスキルを持っているのか、自分自身ですべて書き出していきましょう。触っただけの内容でも構いません。『Pythonによる〇〇を4年経験した』『IT関連の国家資格を持っている』などを記載します。職務経歴書にまとめられるほか、自分自身がどのようなスキルを持っているのか再確認する作業になるでしょう。
また、IT業界での転職では「どのような業務をしてきたか」が評価対象となります。『クライアント名とその業界』『どんなシステムを立ち上げるプロジェクトか』『自分はどんな工程でどんな役割を担っていたか』をまとめましょう。プロジェクト上でサポートやマネジメント経験があるなら、これらもピックアップすることをおすすめします。
金融系ITエンジニアなどは、金融業界や業務に関する知識がないと仕事ができない側面があります。金融以外に小売や物流業界でのエンジニア経験があるなら、自分にはどんな業務知識があるかも記載してください。
こういった棚卸し作業は、自分にとってどのような強みがあるのかを確認できるメリットがあります。また、逆に「弱み」を知ることも可能です。弱みの部分がわかれば学び直しの材料することができます。
結果として、ITエンジニアとして自分自身の価値が客観的に分かります。価値を高めるためにどのような学びが必要か、どのような業界へ転職すべきかの道標にもつながるのです。